階層別:コミュニケーション研修の目的
新人・新入社員向け
新卒や中途の新入社員が会社に馴染むためには、周囲とのコミュニケーションが必要不可欠です。 周囲との関わりは、仕事のしやすさや長期的な成果にも関わるため、最初にコミュニケーションの大切さを伝えておくことがとても重要です。
チームに馴染む
チームで仕事をする上での周囲との関わり方、報連相や、適切な伝え方を身につけます。チーム内での協力や協力関係の構築に重点を置いた研修は、新人がすぐにチームに溶け込み、効果的に働くための基盤を築くのに役立ちます。
適応力が高まる
新しい環境や仕事に順応するためには、適切なコミュニケーションスキルが必要です。新人研修において、他の同僚や上司と円滑にコミュニケーションをとるスキルが向上し、仕事への適応力が高まります。
上司や先輩からのフィードバック
他者からのフィードバックを素直に受け入れる姿勢はとても重要です。コミュニケーションの一環としてフィードバックの受け入れや、話の聞き方、質問の仕方などを身につけることで、新人は素早く成長し、他のメンバーとの良好な人間関係を築くことができます。
中堅・リーダー層向け
仕事に慣れ、後輩や部下と協力して働くようになったり、人によってはチームを任されたりする時期には、一段上のコミュニケーションを学ぶ必要があります。 会社の期待に応え、適切なコミュニケーションを行うことで、チームメンバーをまとめてチームの成果を生み出します。
リーダーシップの向上
中堅層やリーダー層は、メンバーとの効果的なコミュニケーションが不可欠です。研修を通じてリーダーシップを向上させることは、指導力や影響力を高め、チームを成功に導く力を育むのに役立ちます。
問題解決能力の向上
チーム内で何らかの問題が発生した場合、リーダーは冷静かつ適切に問題に対処することが求められます。もしも、問題が頻発したり長期化してしまえば、期待する結果を得ることができません。問題解決力を向上させることで、問題が発生しても、チームは問題に適切に対処できるようになります。
チーム内コミュニケーションの向上
リーダーは、チームメンバーと密にコミュニケーションを取ることが大切です。メンバーを巻き込んだコミュニケーションスキルの向上は様々な効果があり、個々のモチベーション維持、信頼関係の構築、チーム成果の向上などが見込めます。
またリーダーが組織のビジョンや戦略をメンバーに明確に伝えることで、組織全体の方針をチームメンバーが理解し、組織全体の成果や目標達成にも繋がります。
管理職向け
管理職が組織戦略を実行するためには、コミュニケーションが不可欠です。そのため、管理職研修にもコミュニケーションスキルに関してのコンテンツはよく組み込まれています。今まで以上に影響力を高め、他者を巻き込み組織全体の成果を上げるためのコミュニケーション能力を身につけます。
戦略的リーダーシップ
管理職は組織戦略を理解し、実行に移す役割を果たします。管理職が組織をまとめ、組織戦略を実行するリーダーシップスキルを向上させます。
影響力と説得力
管理職は他の部門やチームに影響を与え、説得力を持つ必要があります。影響力を高め、他者を納得させるスキルを強化します。
組織全体の調整
管理職は異なる部門やチームを統括し、全体の調整を行う責任があります。異なる利害関係者との効果的なコミュニケーションを通じて、組織全体の一体性を確保するのに役立ちます。
これらのスキルや能力の向上を通じて、各階層の社員がより効果的にコミュニケーションをとり、組織全体の成果に繋げることが期待できます。
コミュニケーション研修のメリット
コミュニケーション研修は、社員同士がコミュニケーションの重要性を知り、スキルを身につけることで、組織内外での関係性が良好になったり、円滑なコミュニケーションを取れるようしたり、といったメリットがあります。問題解決力の向上や人間関係・離職率の改善など、組織やビジネスにおいて重要な効果も期待できます。
ここでは、コミュニケーション研修のメリットを解説します。
業務効率化による生産性向上
コミュニケーション研修を受け、組織内のコミュニケーションが円滑になることで、情報共有やチーム内の協力を促進し、スムーズに業務が行えるようになります。
また、効果的なコミュニケーションスキルを身につけることで、コミュニケーションの障壁を取り除き、タスクの誤解や情報の不足から生じる時間の浪費やミスを減少させ、業務のムダをなくし、見える化することなどで、生産性が向上します。
効果的なコミュニケーションスキルの習得
コミュニケーションスキルとは、言葉やメッセージを適切に伝え、相手からの情報を正確に理解する能力を指します。コミュニケーションを効果的に行うためには、自分が伝えたいメッセージを明確にし、適切に伝えるスキルが不可欠です。
研修では、自分の意見やメッセージを明確化し、相手に分かりやすく伝えるための方法を学ぶ他、言語コミュニケーションだけでなく非言語コミュニケーションの活用など、効果的な伝達手段も習得していきます。非言語コミュニケーションとは、言葉以外によるすべてのコミュニケーション、具体的には表情、身振り手振り、声のトーン、話すスピード、視線、服装などを指します。
非言語コミュニケーションを活用することで、言葉だけでは表現できない微妙な内容を伝えることが可能になります。相手との距離感を縮めたり、相手の気持ちを深く理解したりするのにも役立ちます。例えば、挨拶の際に手を振ることで相手に親近感を抱いてもらい、友好的な態度を示す、などがあります。
コミュニケーションは発信だけでなく、受け手としての聴取も重要です。相手の意見や感情に対して適切に反応し、共感や理解を示すことで、より良い関係性が築けるようになります。
オンライン環境でのコミュニケーションを改善
コミュニケーション研修の中で、オンライン上のコミュニケーションに特化したスキルを学ぶことで、オンラインでのコミュニケーションの不足やギャップを解消することができます。
リモートワーク/テレワークが普及したことで、オンライン上での社員同士のコミュニケーションの難しさや不足を感じている人が増えています。テレワークをしている人を対象にした調査によると、「コミュニケーションがしにくい」と感じる人は5割を超えており、この傾向は年代が下がるほど増え、20代では6割を超えているそうです。
これにより、顔を合わせてのちょっとした会話が無くなったことで、改めて相談するほどではないと判断したことが大きなミスに繋がってしまったり、細かい進捗の共有ができずプロジェクトの進行が遅れてしまったりなどといったことも起こってしまうでしょう。また、社員が孤独感を抱くことも多く、オンラインで対面しても気持ちの細かい機微が伝わらず本音が見えないと感じることも多くあります。
逆に、コミュニケーションに時間を掛けるほど、チームワークの良さに繋がっており「発信発言への反応のつかみにくさ」「場の雰囲気のつかみにくさ」を低減させる傾向にあるようです。
適切な言葉の選択やリスニングスキルの向上、オンライン会議やプレゼンテーションのテクニック、フィードバック文化の醸成など、リモートワーク/テレワークに特化したスキルを用いてコミュニケーションを積極的に行っていくことで、オンライン状況下でもチームや組織間の協力関係を整えることができます。
(参考:テレワーク内での職場内コミュニケーション)
社員同士の信頼関係の構築とチームの目標達成
社員同士の信頼関係を築き、個々の力を発揮し、チームで共通の目標が達成できるようになるにはコミュニケーションが必要不可欠です。円滑なコミュニケーションの下でチームビルディングを行うことで、チーム内の関係性が良好になり、チームワークが向上します。
コミュニケーションが円滑になれば、チーム内での意見も共有しやすくなり、アイデアを出し合い、協力して問題を解決することができるようになります。また、チームや組織での相乗効果を生みだす可能性が高まったり、目標達成や成果に向けて取り組みやすくなったりするなど、良い変化も起こります。
こうした円滑なコミュニケーションを続けることで、社員同士の人間関係が向上し、継続して成果が出せるチームを作ることができるようになります。
離職率の改善
コミュニケーションスキルが向上すると、職場の雰囲気が良くなり、離職率を下げることにも繋がります。 コミュニケーションの不足や不適切なコミュニケーションは、離職に繋がりやすい不満やストレスの大きな原因になることが多いと言われています。
コミュニケーションスキルが向上することで、上司部下間、社員同士だけではなく、顧客とのコミュニケーションもスムーズにし、社内外問わず自身で職場環境を改善することができるようになります。 職場環境が改善することで、社員のモチベーション向上も期待でき、離職率の改善につながります。
参考(離職のきっかけ)
ジェイックのコミュニケーション研修の特徴
相手の目線に立ったコミュニケーションが学べます
コミュニケーションが成立するためには、自分の意図や情報だけでなく、相手の立場や感情、ニーズを理解し、適切に対応することが重要です。相手の視点を考慮したコミュニケーションは、信頼関係を築き、誤解や摩擦を最小限に抑える上で不可欠です。
コミュニケーション研修では、相手の立場や感情に共感し、理解する力を養ったり、相手が話すことを注意深く聴き、メッセージを正確に理解する力を学んでいきます。
相手の目線に立ったコミュニケーションは、ビジネスマナーと同じくらい職場や社会生活全般で求められるスキルであり、習得することでより円滑なコミュニケーションが可能となり、社内社外と問わず信頼関係を深めていくことが可能になります。
気持ちにも配慮しながら自分の意見を伝えるコミュニケーションの方法を学びます
自分の考えや意見を適切に伝えるスキルは、コミュニケーションにおいて重要な要素です。研修では適切な表現や言葉選びを通じて、自分の意図や考えを明確に相手に伝える方法を学びます。これにより、誤解や混乱を減少させ、生産的で円滑なコミュニケーションを実現できるようになります。
他者の感情や立場に敏感になり、それを尊重することは、信頼を築きながらコミュニケーションを行うために不可欠です。気持ちに配慮することで、相手が安心して意見を述べることができる環境を作り、対話の質を向上させます。
学びだけでなく、スキルの定着のためケーススタディとロールプレイングを実施します
スキルを選択し、強化ポイントがわかったら、それを定着するためのロールプレイングを実施していきます。研修で学び、 頭で理解するだけではなく実際のケースでロールプレイングを繰り返すことで、実際の現場で活きるスキルを習得します。
実際に起きた仕事でのコミュニケーション齟齬など、具体的な事例を基にしたロールプレイングを参加者同士でフィードバックし合うことで、自分の課題感やコミュニケーションの改善が分かります。研修講師からの専門的なフィードバックも行いますので、より自分に合った良いコミュニケーションスタイルを見つけることができます。
現場で実践できたら、後日より良いコミュニケーションのためのレビューを実施します
ジェイックのコミュニケーション研修では、全8回の講義ごとに、講師とのレビューの時間を設けています。 レビューでは、実践に対しての具体的なフィードバックを行い、どうすればよかったか?などより良いコミュニケーションが行えるようアドバイスいたします。
また、受け身にならず、「積極的にコミュニケーションを行っているか」「言葉は適切か」など相手に対して心と行動が伴ったコミュニケーションの姿勢であるかを確認することで、長期的なコミュニケーション改善が見込めます。
コミュニケーション研修のプログラム例
コミュニケーション研修のプログラム例には以下のようなものがあります。実際の研修プログラムは目的や参加者のニーズに合わせてカスタマイズされることもあります。
コミュニケーションの基礎
コミュニケーションの基礎では、コミュニケーションスキルの基本的な理解を目的としており、話す、聴くだけではなく、第一印象、マナー・言葉遣い、感情に気をつけるなど、ビジネスコミュニケーションに必要なスキルを学んでいきます。 合わせて、相手の気持ちを理解したり、自己表現力を学ぶことでコミュニケーションの齟齬を生まないということも大切です。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルでは、具体的なスキルを学びます。
メッセージを明確かつ簡潔に伝えるための技術や、言葉の選び方、文体、声の使い方などのトレーニングを行ったり、適切な質問技法を使った情報収集や意見引き出しの練習、効果的なプレゼンテーションなどを学ぶことで、より成果に繋がる仕事ができるようになります。
コミュニケーション障害の克服
コミュニケーション障害の克服では、相手の気持ちを理解することが難しかったり、自分の気持ちをうまく表現できないなどの苦手に対しての課題を理解し、それらを克服するためのスキルや戦略を習得していきます。 また、誤解を与えるコミュニケーションや、誤解や偏見が生じる原因についても学んでいくことで、仕事での人間関係を円滑にし、組織の成長に繋げます。
コミュニケーションスキルの実践演習
コミュニケーションスキルの実践演習は、研修で学んだスキルを実際のビジネスシーンに近い状況で使ってみることで、スキルの定着を促すことが目的とされています。
ロールプレイでは、チームメンバーや上司との難しい会話、クライアントとの交渉など、参加者は役割を演じながら、学んだコミュニケーションスキルを実践していきます。
ディスカッションでは、積極的な発言や意見の共有、相手の意見への理解や共感などのコミュニケーションスキルが求められます。
また、参加者自身やトレーナーからのフィードバックを受けることで、スキルの問題点を把握し改善が考えられるようになったり、自己評価を高めることができます。
「コミュニケーション研修」のカリキュラム
- 1日目 所要時間:6時間
コミュニケーションの重要性
- コミュニケーションチェックシートから課題を認識する
- あなたのコミュニケーションの癖を知ろう!
コミュニケーション力強化1
- 「聴く」スキル~ポイントと実践手法を学ぶ
- こんな時、あなたならどうする?
コミュニケーション力強化2
- 「褒める」スキル~ポイントと実践手法を学ぶ
- こんな時、あなたならどうする?
改善アクションの検討
- コミュニケーションは「心」+「スキル」
- 改善アクションの検討
- 2日目 所要時間:6時間
実践したことを振り返る
- 前回学んだことの振り返り
- 実践したことの振り返り
コミュニケーションの基礎
- 相手に合わせたコミュニケーションはなぜ大事?
- 相手の好むコミュニケーションを知る
コミュニケーション力強化3
- 「伝える」スキル~ポイントと実践手法を学ぶ
- こんな時、あなたならどうする?
コミュニケーション力強化4
- 「質問する」スキル~ポイントと実践手法を学ぶ
- こんな時、あなたならどうする?
改善アクションの検討
- コミュニケーションは「心」+「スキル」
- 改善アクションの検討
受講者の声
ジェイックのコミュニケーション研修
サービスの流れ
お問い合わせ、資料請求
お問い合わせ・資料請求は、電話、Webフォーム、メール等で承ります。まずはお気軽にご連絡ください。
ヒアリング訪問
お問い合わせいただいたご担当の方へ、対面もしくはお電話で、お問い合わせいただいた背景や目的などをお伺いいたします。その上で、貴社のご要望や課題に沿った研修コンテンツを作成いたします。
コンテンツ作成、企画書の提案
ヒヤリング内容を基に、弊社で企画書を作成いたします。企画書は、現状の課題、企画の目的(ゴール)、スケジュール、コンテンツ内容、講師、見積費用などを含んだ内容で提出いたします。
ご契約
企画書の内容でご納得いただき、実施日(会場)、講師が確定しましたら、ご契約の手続きに進みます。申込書の受領を持って契約完了となります。
研修実施
企画書の内容を骨子に、実施前までに講師と打ち合わせを行い、研修を実施いたします。
よくある質問
ジェイックのコミュニケーション研修の強みはなんですか?
ジェイックのコミュニケーション研修の特徴は、それぞれの課題を知り、ロールプレイングなどで具体的な改善を行うことで継続して円滑なコミュニケーションが取れるようになるというところです。
個々に合わせた改善、講師からのフィードバックを行うことで、確実にコミュニケーション齟齬を解消していきます。
一度に研修を受けられる人数に制限はありますか?
1開催24名を目安にご検討ください!
対象は若手社員だけですか?
この研修自体は若手向けに特化していますが、他階層向けにカスタマイズも可能ですので、ご気軽にお問い合わせください!
リアルでの研修も実施できますか?
貴社のご状況に合わせて、リアルでの研修も実施可能です。こちらも是非、ご気軽にお問い合わせください!