- リーダーシップ&コミュニケーション研修
九州産業大学(学校法人中村産業学園)
本社所在地 | 福岡市東区松香台2-3-1 |
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設立 | 1960年 |
従業員数 | 676名 |
業種 | 教育、学習支援業 |
事業内容 | 大学運営 |
HP | https://www.kyusan-u.ac.jp/ |
研修にはKSUアドミッションオフィサーが11~12名ほど参加しましたが、修了者の話を聞くと、口をそろえて肯定的な反応ばかりです。人それぞれでポイントは異なりますが、「トレーニングの内容を面談に活用したり、学生に質問したり応援したりするときにポジティブに対応することができた」などの声がありました。
KSUアドミッションオフィサーがさらに活躍できる研修
デール・カーネギーの「人を動かす」リーダーシップ&コミュニケーションコースに参加した経緯を教えてください。
一ノ瀬様:
お答えする上で、まず私の業務をご説明する必要があるかと思います。
私は大学職員で、学生課に所属しており、学生支援全般を行っています。学内外で様々な研修を担当・企画立案したり、登壇したりすることも多数あります。
研修内容は、SDGs関連からワークライフバランス、防災教育、スポーツ主導者向けの研修など様々で、テーマも大学教育改革、中退予防、アスリート学生の学業との両立の推進など、幅広くあります。共通の、目的としては、学生の意欲を引き出し、学びのスイッチが入るようにアプローチすることを意識しています。
大学入試は、2021年度からAO入試は総合型選抜へ、推薦入試は学校推薦型選抜へと変わり、学力に加えて人物評価といった総合的・多面的評価が重要視されるようになってきました。そうした中、本学ではAO入試における「育成型入試」を5~6年前に導入し、KSUアドミッションオフィサーが出願前に高校生と面談するようになりました。
KAUアドミッションオフィサーというのは高校生が進路を決定するにあたり、非常に重要な役割を担っています。彼らは高校生が大学進学を目指すにあたり、「学生の興味関心と目指す学部の内容があっているか」など、学生としっかりコミュニケーションをとって、入学前後のイメージギャップがなくなるように尽力しています。
大学と学生、双方が理解しあったうえで入学していただくことで、低単位取得による中退などを防止することができ、卒業後に社会へ送り出すことができるのです。
私自身もKSUアドミッションオフィサーであり、同時に他のKSUアドミッションオフィサーを育成する立場でもあります。
KSUアドミッションオフィサーは、質問力はあるのですが、フィードバックスキルに課題があり、そこを解決するために何かないかと探しているときにカーネギーのプログラムに出会いました。それが今回の研修参加のきっかけとなります。
研修にはどのような形で参加されましたか?
一ノ瀬様:
カーネギーの原則は素晴らしく、本当であれば全8回のフルパッケージで受講させたかったのですが、アドミッションオフィサーも多忙なため、効果的なものに絞り込む形にしました。短い時間での参加でしたが、アドミッションオフィサーが今後どう変わるか期待しています。
研修最後に実施した、面談内でフィードバックを行う場合の、指導の仕方・話し方などの内容は、実際に実務で活用したら、高校生が進路に対して前向きにとらえ、行動・勉強してくれそうなイメージが湧きました。
KSUアドミッションオフィサーの業務では、高校の先生にフィードバックする機会もあります。これまでは「フィードバック」といっても、単純に結果を伝えるのみだったり、我流なものだったりしたので、特に改善したいポイントでした。
高校の先生を通して、高校生により適切に指導を届け、ミスマッチをなくすことができれば、さらに本学への関心も高まると思っています。
研修を受けた印象はいかがでしたか?
一ノ瀬様:
研修にはKSUアドミッションオフィサーが11~12名ほど参加しましたが、修了者に話を聞くと、口をそろえて肯定的な反応ばかりでした。
人それぞれでポイントは異なりますが、「トレーニングでの内容を面談に活用したり、学生に質問したり応援したりするときにポジティブに対応することができた」などの声がありました。
本来は全8回の研修内容をぎゅっと圧縮・カスタマイズしていただいたので、完全理解とはいきませんが、大いに参考になったかと思います。
これまでの経験や学びの蓄積と、今回のデール・カーネギー研修がどこまでリンクしたかはまだ明確ではないのですが、前述の通り高校生と面談時に共感して応援したり、ポジティブなフィードバックを心掛けたりと、効果は見られたので今後に期待したいところです。
大学に合わせた魅力ある研修内容
今まで参加した研修と比較していかがでしたか?
一ノ瀬様:
特殊な研修を受けたという印象はなく、思った以上に自然と取り組めました。そもそもKSUアドミッションオフィサーたちは学ぶことに意欲的であり、前向きな教職員のみ参加していたので、受け入れやすい土壌があったのかもしれません。
研修中も積極的な姿勢で質問もよく出ていましたし、彼らならどんな厳しい研修でも成り立ってしまうかもしれませんね(笑)。
もちろん講師の方々も素晴らしく、私たちの要望に応えようとする一生懸命な姿勢がありました。プログラムへの工夫も随所に見られたからこそ、SUアドミッションオフィサーたちも前向きに参加しやすかったのだと思います。
アドミッションオフィサーの教育はこれからどう展開したいですか?
一ノ瀬様:
今後研修を行っていくにあたり、その内容は入試制度に視点を置いたもの、KSUアドミッションオフィサーの視点のもの、部署ごとで受けるべきものなど、様々なアプローチが考えられ、どれも重要になります。
もちろんOJTによって現場で学べるものも多いですが、OFF-JTで素晴らしいプログラムを受けることができれば、さらに様々な場で得たものを発揮・応用していくことが期待できます。
KSUアドミッションオフィサーを含め本学の教職員はみな意欲ある方々ばかりなので、今後も研修には力を入れていきたいです。
ジェイックの研修で今後期待することはありますか?
一ノ瀬様:
ジェイックさんの研修プログラムの魅力の一つに、様々な企業の方と一緒に学ばせていただけることがあります。さらに顧客それぞれの個々の課題に寄り添い、課題を解決する姿勢に信頼感を持てます。我々で言えば中退者支援やキャリア教育などがそれに当たります。
ジェイックの担当者には長年協力いただき、これまでも中退者予防や中退者を社会で活躍できるような更生・人材育成について一緒に考えてもらってきました。大学でなかなかできていないキャリア教育について、一歩踏み込んで考えていただいたこともあり、感謝しています。
ジェイックさんで行う教育プログラムを大学の中でもっと周知させ、さらに深く継続的にお付き合いできるようにしたいと思っています。