- プレゼンテーション研修
- 「人を動かす」デール・カーネギー研修
日進化学株式会社
本社所在地 | 〒811-4342 福岡県遠賀郡遠賀町大字尾崎1716番地2 |
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設立 | 1971年9月 |
従業員数 | 122名(2023年3月時点) |
業種 | 製品製造販売 |
事業内容 | ポリエチレンフィルム製品製造販売 ポリプロピレンフィルム製品製造販売 ラミネートフィルム等多層フィルムの販売 その他包装資材販売 |
HP | https://nissin-chemical.jp/ |
少し見方をかえることで、壁となっていたものがわかり、自分がどう話しているかが見えて、これかと納得できるようになりました。相手の状況や気持ちも見えるようになり、「こんなに違うんだな」という発見につながるようになりました。
「人を動かす」デール・カーネギー研修に参加したきっかけは何ですか?
ジェイックのご担当者の方から、受講案内を頂き、即答で受講の返事をさせていただきました。デール・カーネギー「人を動かす」の研修があるのは知っていましたが、以前から自分を客観的に見る機会がなく、「人にどう見られているか?」「意図が伝わっているのか?」と自分自身のコミュニケーション方法に疑問がありました。
自分が何かを伝えるため人に話しても、「思っていること、言いたいことはわかるが…」と相手から言われてしまい、聞く人の“納得”には至っていなかったんです。
どこか内容の組み立て方、伝え方が論理的になっていなかったり、話すのを苦手になっていたりするところがありました。
いかに人を納得させる話し方を習得できるか。そこに問題意識を明確に持っていたので、期待も大きく参加させて頂きました。
研修を受けた最初の印象について教えてください。
最初から最後まで楽しく受講させて頂きました。何より講師の方が柔らかく明るい雰囲気を作ってくださり、すぐに緊張がほぐれました。
弊社内でもプレゼン練習をすることはあるのですが、営業研修の一環で実施するため、相手はお客様が想定になります。
今回の目的は、「私が社内でいかに社員に伝えるか」を学ぶことにあり、同じような立場の人がいたのも勉強になりました。
講師の方は、私たちが話している内容に対して、プレッシャーをかけるようなことは一切なく、むしろ後押ししてくださいました。
そのため、安心して自分を出して話すことができ、受講者全員がみるみる変化していきました。
また、他の方の上手な話し方を見て、「ああすれば伝わりやすいんだな」と自分のプレゼン力向上の参考になることもたくさんありました。
受講してご自身の変化など、気付いたことがあれば教えてください。
これまで人に何かを伝えるとき、「うまくやりたい」「こう言えばキッチリ言えているだろう」などのように、思いが先行しすぎて、逆にどこか相手に自分の本音を伝えられずに話していました。
そのため、周囲からはビジネスライクで優等生的に見られてしまい、一生懸命に伝えようとするほど距離感が生まれてしまったんです。
そんな悩みに対し、講師の方は「ご自身にとって身近な人をイメージして、その人に向かって話していると思ってください」と助言してくださいました。
そこで、社内でよく会話をする方を思い浮かべてみると、とたんに話しやすくなり「こういうことか!」と(笑)。
少し見方をかえることで、壁となっていたものがわかり、自分がどう話しているかが見えて、これかと納得できましたね。
自分が無意識に行ってきたことを、意識して直していくのは簡単なことではなかったですが、研修参加の目的がはっきりしていたため、モチベーション高く研修自体が楽しい雰囲気にあったのも大きかったと思います。
「やらなきゃ」というよりも「試してみたい」と最初から積極的なところにあったので、直して習慣化させることに難しさは感じませんでした。
研修と研修の間で、職場での実践をしてみてどうでしたか?
この研修のメリットの一つに、研修と研修の間がほどよく開いており、その回で学んだことをすぐ職場で実践し、効果を実感できることがあると思います。
例えば、ある日の朝礼にて、私が話していると、どこか上の空で、興味がないように見える社員がいました。
そこで、ここぞとばかりに学んだことを実践してみると、こちらを見たり、うなずいたりといった反応してくれる人が明らかに増えました。
また、1対1で話をするときでも、今までは自分の方が話してばかりになりがちでしたが、相手の話すことを聴く姿勢を持つようにすると、会話のキャッチボールがうまくいくようになりました。
あまり口をはさまずにいると徐々に会話は弾み、楽しくなっていくのがわかりました。また相手の状況や気持ちもみえるようになり、「こんなに違うんだな」と発見になりました。
受講してご自身の変化など、気付いたことがあれば教えてください。
私は元々声が大きく、前のめりに話すタイプでしたので、私が話すと相手が話せなくなってしまうことがありました。
とくに社内では、社長である私が話し始めると、社員はどうしても口をつぐんでしまうんです。そのため、研修を通じ、聴く姿勢をもてるようになったのは大きな変化でした。
また、話しをするときに、“説明しない”ことを実践しました。これまでは話をするときに、共感してほしいという思いが強く、一生懸命に“説明”してしまっていました。
これを“伝えること”に変えることで、コミュニケーションが円滑になりました。例えば誰にも共通するような「あるある!」と言われるような話題を挟むことで、相手は話に乗りやすくなります。
ほんの些細なことかもしれませんが、そうした一つひとつが大事なんですね。
受講を終えた今、取り組んでいることは何ですか?
新たなイベントを地元の福岡・遠賀町で起こしたいと考え、チームを編成しました。
研修で学んだことを実践し、皆が楽しく感じられるように話し、「それならやりたい」と思えるような、相手の声も聞けるようなコミュニケーションを取りながら進めたところ、多くの人の協力を得られることになりました。
何かやろうとするとき、どうしても人は面倒くさいと思ってしまいがちです。ただ、そこを「やりたい」と思わせる話し方が少しずつできるようになってきたと実感しています。
遠賀町は田舎なのですが、それまで都会では当たり前に開催されてきたイベントなどは、「できない」と決めつけてやっていなかったところがありました。
そんな固定概念をもっているところへ、私がうまくプレゼンテーションすることで開催、そして、地域の活性化につなげられればいいなと思っています。
実際、すでにeスポーツイベントを開催したのですが、最初は「何それ?」という感じでしたが、予想以上に人が集まり、皆さんに楽しんでいただくことができました。
弊社はプロ女子卓球チーム「九州アスティーダ」のスポンサードをしていますが、今度は町中で選手との体験イベントなど、子どもたちに夢を持ってもらえるような企画を実現できればと思っています。
研修で学んだことをどんどん応用させて、地域が元気になったり、人の育成に役立ったりするなどできるとうれしいですね。
3年前に代表に就任され、 研修で学んだことはどう生かせていますか?
2017年6月に入社し、そこから2年後の2019年10月、代表に就任いたしました。自分でも代表になるとは思っていなかったので、周囲はさらに意外だったのではないかと思います。
それまで私はこの会社と関わりがなく、社内の方々にとっては知らない人がポンと入ってきたような感じだったでしょう。
まして父から経営を引き継いだ形であり、同族経営の中で私自身も「これでいいのだろうか?」と思ってしまう節もありました。専門家集団の中に、全く知識のない自分が入る余地はあるのだろうかと・・・。
ただ、覚悟をもって就任したので「分からないことはなんでも聞いてみて、会社と一緒に成長していけばいいのではないか」と考えることにしました。
社長業の経験もなく、悩んだ末に「私は私だ、一つ一つ学んでいこう」と決意し、今回の研修にも参加させていただきました。
そうした代表としての立場から今回の研修で得られたことといえば、社員との距離感がつかめたことですね。
やはり立場上、相手もどこか一歩引いて話すような感じになってしまっていたので、学んだことを実践したところ、逆に相手から話してもらえるようになり、改めて「これが距離感か」と実感しました。
どうしても代表となると社内で疎外感があったので、これは嬉しかったです。
ただ3年の積み重ねは楽ではなく、悩みや気づきを繰り返しながら、ときに挫折しそうにもなりました。
そんなときに支えてくれたのが夫であり、夫は私の社長就任に伴って千葉から福岡に来てくれたこともあり、彼なりに苦労があったかと思います。
そんな中で支え合って過ごせた毎日があったからこそ、今があると感謝しています。
研修後、ご自身や周囲で変化はありましたか?
代表となって一つだけ決めたことがあり、それは皆の「太陽になろう」ということでした。
代表の私が悲しい顔をしていれば、それは周囲に悪く伝搬してしまいます。ときに隠しきれず、ばれてしまって「大丈夫ですか?」と言われたこともありましたが・・・(笑)
研修を受けたことで、人に伝える手法や、周囲との関わり方を学ぶことができました。
研修後は、もっと人が笑顔になるような発信の仕方を実践したところ、みんなが挨拶するようになり、それがうれしくてさらに楽しく発信をしました。
その結果、お互いの距離感が近くなり、社内の雰囲気が明るくなりました。
研修の感想と、ジェイックに今後期待することはありますか?
思った以上に楽しく、充実した内容でした。学びの場ではありましたが、遊びながら学べる状況に近い感覚でした。
人に伝えることや話すことを苦手にする人は多いと思うので、ぜひ受けてほしいと思います。
「こう言えば伝わる」とういうような、そんな一つのポイントが今後の大きな自信になりますし、いろんな人と関われる機会があります。
あとは何といっても講師の存在です。
私たちの発表内容に対して否定をせず、後押ししてくれるスタイルは不安どころか絶対的な自信を生み出し、一人ひとりのパフォーマンス向上を引き出してくれて本当にすごいと思いました。
できていないなどの指摘よりも「いいね!」といってくれたり、「今、あなた酔っぱらっています」など声がけしたりする手法は斬新で、私も活用したいと思います(笑)。
ジェイックさんの研修については、このままさらに楽しく過ごせるような内容にしていただければと思います。
楽しいから人は成長し学ぶことができ、楽しめればハードルが高くても「これを越えたらさらに上に行ける」という気持ちになれます。
仮にできなくとも、できることを頑張ろうと向上心をもつことはできるでしょう。
こう見えて(笑)、私は人見知りが強かったのですが、大学での留学がきっかけで価値観が変わりました。この研修もそれと同じように、多くの人のチャンスになればと思います。