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エネルギーを効率的に使う
通常の食事をしていると、人間が生きていくのに必要なエネルギーの
多くは、消化器官に費やされます。 食べ物の消化に必要なエネルギー
は、なんとフルマラソンに消費される1600キロカロリー以上だそう
です。仕事が終わってもまだエネルギー(活力)が有り余っているよう
ならば、いつもはつらつとした健康的な生活を送れるでしょう。もちろ
んいつも元気ならば良い仕事を成し遂げる確率も増す、というものです。
よって、消化の良い食事を摂ることが、エネルギーを効率的に使うため
には、一番の近道であるわけです。
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消化器官で起こっていること
しかし、人間の胃は、2種類以上の凝縮食品(肉、魚、パン、米、
乳製品など)を同時に消化できるようには作られていません。 例えば、ステーキと付け合せのポテトを食べたら、胃の中で何が起こっていると思 いますか?肉を消化するための酸性の酵素と、デンプンを消化するための
アルカリ性の酵素が分泌され、中和されてしまうのです。この結果体は混
乱し、なんとか消化しようとさらにそれぞれの酵素を分泌します。その結
果、8時間も胃の中に未消化のまま肉とポテトがとどまり、結果肉は腐り
炭水化物は醗酵することになるのです。肉を食べた後臭いオナラが出たり、
お腹が張るのはこのためです。
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消化しやすい食べ物の組み合わせ
ですから、1回の食事で食べる凝縮食品は1種類のみにすれば、 活力の
元であるエネルギーを消化に無駄に費やすことなく、効率的に使うことが
できます。例えば、肉と野菜、パンと果物、という具合です。けっして肉
とパン、魚とご飯、という食べ方はしないように。難しいでしょうか?
・・・いえいえ、胃の中の食物を腐敗させず、日々の活力増進のためなら、
けっこう簡単ですよ(笑)。それに完璧主義に陥らず、可能な限り、でき
るだけ、でいいのですから。
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人間は果食動物だった
果物は私たちの体に、生命の必要条件を供給してくれるもっとも
完全な食べ物だ、という信じられない話です。実際アラン・ウォーカーという
人類学者が、人骨の化石を調べることで「人間は何百万年もの間、徹底的
な果食動物だった」ということを発見しています。人間が必要とする食べ
物に含まれる要素は、「ブドウ糖」「アミノ酸」「ミネラル類」「脂肪酸」
「ビタミン類」だそうですが、唯一果物だけがこの全てを“そのままの形”
で持っています。つまり果物はすでに消化されている状態なので、先に触
れたような消化に膨大なエネルギーを費やさなくて済むのです(食べる組
み合わせに注意)。ちなみに、肉を食わなきゃタンパク質不足になるだろ
う、というのは誤解です。果物に含まれている9種類の必須アミノ酸(体
内で合成できない)さえ摂取すれば、タンパク質は作られるのですから。 |
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朝食は果物だけ摂る。或いは食べなくても良い。
力が出ないから朝はしっかり食べるべき、という説は間違いです。グリコ
ーゲンは寝ている間に生成されるので、午前中くらい動くエネルギーは十
分蓄積されているからです(おなかは空きますが)。また、果物は消化に
エネルギーを必要としないので、その日のために体が必要とする非常に多
くのエネルギーを蓄積することができます。果物ならいくら食べてもよ
いし、フレッシュジュースにしても結構です。生野菜とのミックスジュ
ースもOKですが、人はセルロース(食物繊維)を分解できないので、細
胞壁を破壊する特殊なジューサーが適しています。例えばこんなのです。
http://www.lifecollection.co.jp/j7_recipe.html
高いので自分用は持っていませんが、実家にはプレゼントしてあります。
因みに、果糖はショ糖と違い、糖尿病の心配がある人にも安心ですよ。 |