
キャリア自律研修
キャリア自律を促し、キャリア開発をサポートする研修
キャリア自律とは
キャリア自律とは、個々人のキャリアや仕事に対する方向性・価値観・意思決定において、個人が主体的かつ責任を持って行動でき、自らの価値観や目標に基づいて進化していける能力を指します。
そのためには、外部からの指示や期待だけでなく、自らの興味、スキル、志向に基づいてキャリアを構築し、改善させる必要があります。企業が従業員のキャリアの自律支援を行うことで、人材の確保や離職防止にも繋がります。
年代・役職別キャリア自律の特徴
キャリア自律は年代や役職によって異なる側面があります。以下に、異なる年代や役職におけるキャリア自律の特徴を示します。
若手社員(20代前半~30代前半)
自己探求とスキル構築
自分の興味や適性を探求し、幅広いスキルを磨くことが若手社員のキャリア自律の特徴です。
多様な経験の積み重ね
異なるプロジェクトや部署での経験を通じて、自分のキャリア方向性を模索します。
中堅社員(30代半ば~40代前半)
専門性とリーダーシップスキルの発展
中堅社員は、自分の専門領域において深化しつつ、リーダーシップスキルを発展させることで、組織内での影響力を高めます。
キャリアゴールの明確化
キャリアゴールをより具体的に設定し、プロフェッショナルとしての進化を追求します。
中間管理職(40代半ば~50代前半)
企業・組織戦略への貢献
中間管理職は組織のビジョンや戦略に対して主体的に関与し、自らの部署やプロジェクトをリードする役割を期待されます。
育成への貢献
キャリア自律は、後進の成長や育成にも貢献するなどが含まれます。
上級管理職(50代以降)
戦略的リーダーシップとキャリアの確立
上級管理職は組織全体の戦略的な方向性を決定し、同時に自らのキャリアにおいての業績を確立し、次世代のリーダーを育成します。
仕事と私生活のバランス
キャリア自律は、上級管理職においてもバランスの取れたキャリアと個人生活を重視する傾向があります。
キャリア自律を実現することで、自分自身のキャリアパスを主導し、仕事のプロフェッショナルとして成長することを考えられるようになります。さらに、自分の強みや弱みを理解し、自己啓発を積極的に行う姿勢、自己評価と目標の設定、そして継続的な学習と進化への意欲も生まれます。
キャリア自律は、変化の激しい現代社会において重要であり、柔軟性や適応能力を発揮しながら自身のキャリアを築き、キャリア開発を行っていくためも、より一層組織に求められることになるでしょう。
キャリア自律が求められる背景
キャリア自律が求められる背景には、現代の労働環境やビジネスの変化が大きく関係しています。以下に、その主な背景をいくつか挙げてみましょう。
- 組織の変化と柔軟性
新しい技術やビジネスモデルの導入、グローバルな市場の拡大など、現代の組織は急速に変化しています。こうした状況に対応するためには、個々のキャリア形成を見直し、社員が柔軟で自律的にキャリア開発を行えるよう支援する必要があります。
- 雇用形態の多様化
フルタイムの正社員だけでなく、フリーランスやプロジェクトベースの仕事も一般的になるなど、雇用形態の形態もまた多様化しています。このような変化に対応するために、自らのキャリアを主導的に管理するスキルが求められます。
- 人材市場の競争激化
人材市場はますます競争が激しくなっており、この状況の中で、自分のスキルや強みをアピールするためには、他者との差別化が重要です。キャリア自律は、個人が市場価値を高める手段にもなります。
- 働き方の変化とワーク・ライフ・バランスの重視
多くの企業で仕事と生活の調和が求められる中、キャリア自律は個人が仕事と生活の中でバランスを取りながら、より満足度の高いキャリアを構築する手段となります。
これらの背景から、キャリア自律は単なる職務遂行だけでなく、自分の成長や満足度を追求するための重要な要素となっています。
自律と自立の違い
「自律」と「自立」は似ているようで異なる概念です。
自律(Autonomy)
自律とは、自分で意思決定し、行動する能力を指し、自ら規範を打ち立て、それに沿って行動できることを意味します。自律的な人は自ら仕事の目標を設定し、仕事への価値や意義を見出すことができます。
自立(Independence)
自立とは、他に頼らず独り立ちすることを意味し、能力や経済力、身体などに関して他者に依存しないことを指します。例えば、自分の意志で生活を維持することや、他者の助けを借りずに物事を遂行するなどが自立に該当します。
キャリアにおいては自立と自律の両方が重要な要素であり、自立して仕事を行いながら将来的なキャリアを見据えて、必要なスキルや知識を計画的に身に付けることが求められます。
こんなお悩みはありませんか?
- 若手・中堅社員の仕事への意欲を感じられない
- 仕事に対してのやりがいを感じておらず、主体性がない
- それなりの仕事で満足してしまっている
- 強みを生かし、本人にしか出せない成果を生み出せるようになってほしい
- 自分自身の働く目的、成長ビジョンを描けるようになってほしい
キャリア自律研修の目的
従業員と会社のエンゲージメントを向上する
会社がキャリア開発を支援し、個々の強みや志向に合った業務に従事できる環境を提供することで、社員の会社へのコミットメントとエンゲージメントが高まります。
そして、研修受講者は、仕事への意味付けを行い、働きがいを感じ、仕事に対しての主体性が向上するようになります。

社員の離職を防止する
受講者が自らのキャリアをコントロールできるようになり、成長機会を見出すことは、離職を防ぐ上でも効果的です。キャリア自律を強化することで、社員はより満足度の高い職場環境を見出せるようになるでしょう。
また、キャリアに対する不満や不安を解消し、会社としてできる支援を提示することにより、仕事に取り組む姿勢も良い方向へと変化しやすくなります。

社員のモチベーションを向上させる
受講者は、キャリアに対して自己理解を深め、考え方や行動の癖・強みを理解し、仕事やキャリアに活かせることができるようになります。
自分のキャリアの目標を設定し、それに向けて進化できるような状況を構築することで、自己成長の機会が生まれ、モチベーションの向上にもつながります。

スキル向上につながる
受講者がキャリア自律を発展させることで、必要なスキル向上に専念しやすくなります。
これによって、個人のスキルがより向上し、組織全体のスキルアップにも寄与します。

ジェイックのキャリア自律研修の特徴
仕事に責任を持ち、強みを生かし自律を促す
ジェイックのキャリアデザイン研修は「協働(オーナーシップ)」を重視し、受講者が仕事に対して積極的な責任を持ち、自らの強みを最大限に活かすスキルを身につけることを目指します。当事者意識を高め、周囲と協力して大きな成果と変化を生み出せる力を養います。
- オーナーシップマインドの醸成
- 周囲を巻き込み相乗効果を生む

中長期の目標を持ち、日々の業務に能動的に取り組めるようになる
研修では「自立(ストレングス)」と、会社とともに成長を描けるようになる「志(パーパス)」に焦点を当てています。これにより、受講者が中長期の目標やビジョンを描き、その実現に向けて積極的に行動できるような意識とスキルを育成します。その結果、個人のモチベーションも高まり、日々の業務に主体的に取り組む姿勢も養われます。
- 自立した仕事意識の醸成
- 会社と個人のビジョンのすり合わせ

オンライン対応型・フォロー制度により、どのような環境・状況下であっても受講可能
ジェイックのキャリア自律研修は、以下に挙げた受講スタイルで実施し、フォロー研修も行っています。
- ディスカッション中心のオンライン講座
- 学びを実務に活かし反復実践+振り返り
- 担当キャリアコンサルタントとのコーチング面談
オンラインでの受講にも対応しており、受講者がどんな環境や状況にあっても柔軟に受講できるという特長があります。
忙しいスケジュールや地理的な制約があっても、多くの人が受講しやすい環境を提供することが可能です。

カリキュラム
- 1回目:自己理解とセルフコントロール約4時間
求められるリーダーシップ力
- 仕事の成果=自律×協働×志
「強み」のゾーンで働く人
- 「強み」とは思考、行動、感情のパターン
- 「強み」診断
自分の才能「強み」を知る
- 診断結果:資質TOP5からわかる「強み」
- 才能にも投資しないと強みにならない
自律していくための自己分析
- ベースメント使いとバルコニー使い
- 自己のトリセツを活用していく
課題、フォロー
- 1on1コーチング
- 2回目:強みとパフォーマンス発揮約4時間
前回の振り返り
- 仕事の成果=自律×協働×志
- 才能×投資=強みへの展開
- トリセツシートの共有
パフォーマンスを最大化させる
- これまでのキャリア棚卸し
- 開発されたキャリア
- 未開発のキャリアを開発する
自らのキャリアとリーダーシップ
- 棚卸しシートからの分析
- 自分らしさと仕事での活かし方
- グループ発表と全2回のまとめ
課題、フォロー
- キャリア棚卸しシート
- 3回目:プロ意識とオーナーシップ約4時間
前回の振り返り
- パラダイムシフト
- See-Do-Getサイクル®
- 期待のヒアリングシート
さらなる自律に向けて反応を選択する
- 刺激に対する反応(動画)
- フレーム(自覚、想像力、良心、意思)
- ケーススタディ(刺激に対する反応)
オーナーシップを発揮する
- 最後まで自分がオーナーとなる
- オーナーシップ(フレーム)
- ケーススタディから学ぶ
課題、フォロー
- 問題解決選定/チームコーチング
- 4回目:チームワークとソリューション約4時間
前回の振り返り
- プロ意識/オーナーシップ
- 問題解決選定
チームで成果を出すということ
- ニーズに応え価値提供するチーム
- コミュニケーション(3つのきく)
チームワークとソリューション
- 価値共創と貢献へのステップ
- 観察と共感(気づきや発見は何か)
- 問題定義(問いを立てる)
- 提案(問いの解決方法を考える)
- 効果と検証
課題、フォロー
- デザイン思考シート
- 5回目:価値共創や貢献へのアクション約4時間
前回の振り返り
- チームで成果を出す
- チームワークとソリューション
価値共創と貢献について考える
- テーマの共有と整理
価値共創(デザイン思考)提案と改善
- 観察と共感(気づきや発見は何か)
- 問題定義(問いを立てる)
- 提案(問いの解決方法を考える)
- 効果と検証
- まとめ
課題、フォロー
- デザイン思考1枚シート
- チームコーチング
- 6回目:志(パーパス)未来のキャリア約4時間
前回の振り返り
- 価値共創と効果検証
- 価値共創と検証結果報告
価値共創と貢献について考える
- テーマの共有と整理
自らの志(パーパス)と未来のキャリア
- 開発されたキャリアと未開発のキャリア
- 3年後(仕事と私生活の展開ボード)
- 仕事の意義(強み・情熱・良心・ニーズ)
- 成果発表と上司(社長)からのメッセージ
- 協力者を得ていくことの重要性
課題、フォロー
- 報告訪問
- 志シートと面談
ジェイックのキャリア自律研修
ジェイックのキャリア自律支援サービス

キャリア自律支援サービス「Kakedas」
社員と組織の間にある「壁」 の悩みを、国家資格を持ったプロのキャリアコンサルタントが1on1のキャリア面談で解決します。
AIマッチングにより、約2,000人のキャリアコンサルタントの中から社員一人ひとりに合った最適なキャリアコンサルタントをマッチングします。
面談後は個人情報を徹底しつつ、「対話」のアンケートを社員の本音として可視化し組織改善をサポートいたします。
よくある質問
キャリア自律研修のポイントはなんですか?
ジェイックのキャリア自律研修は、総合的かつ実践的なアプローチを採用しています。受講者は協働、自立、志といったキャリア自律の要素を包括的に学び、理論だけでなく実践的なスキルも身につけることを重視しています。また、個別のニーズにも柔軟に対応し、受講者が自身の課題や目標に焦点を当てて学ぶことができます。
また、ジェイックのキャリア自律研修は信頼性があり、実績も豊富なこともポイントです。さらに、オンライン受講が可能なため、受講者は自身のスケジュールに合わせて柔軟に学ぶことができます。
自社の課題によるカスタマイズは可能でしょうか?
はい。ジェイックでは、年代や階層別に様々な研修を用意しており、課題に添った研修プログラムにカスタマイズします。
また、カリキュラムの組み合わせも柔軟にでき、例えば、キャリア自律研修+キャリアプラン研修、キャリアビジョン研修+2年目研修といったように、課題に応じてまとめて研修を行うことができます。 ぜひご相談ください。
まずはお気軽にお問い合わせください
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