- リーダーシップ&コミュニケーション研修
- 「人を動かす」デール・カーネギー研修
株式会社ここみケア
本社所在地 | 〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉1-8-19 副都心ビル上杉百番館3階 |
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設立 | 1999年11月 |
従業員数 | 250名(2023年3月時点) |
業種 | 介護事業、障害支援・家事代行業、コンサルティング事業 |
事業内容 | 介護事業、障害支援・家事代行業、コンサルティング事業 |
HP | https://www.cocomi.co.jp/ |
これまで自分だけでなく周囲もストレスを感じていたところに、相手を認め、褒めることで、力みが抜け、お互いが楽になりました。部下とも距離感がぐっと近づきました。
「人を動かす」デール・カーネギー研修に参加したきっかけは何ですか?
T様
当社では介護事業、障害支援・家事代行業、コンサルティング事業などを柱にしているのですが、そこで介護事業で営業部を立ち上げることになり、私はそこで事業責任者として抜擢されました。
事業責任者となったからには色々と学ばなければならないと、「7つの習慣」「人を動かす」などをはじめ、沢山の本をよく読むようにしていました。
もっと学びたいと考えていたところにFacebookの広告でジェイックさんの研修のことを知り、資料をダウンロードして内容を見て、ぜひ参加したいと思いました。
自分の立場が変わったことで心境が変わり、学びたいと思い始めたときだったので、とてもいいタイミングで巡り合うことができたのです。
研修を受ける前に不安はありませんでしたか?
T様
週1回の研修を2カ月間受けることは、不安というより仕事とのバランスが大変そうではありましたね。
実際に始まると、日々の業務に追われ、課題の時間を確保するのには苦労しました。
本だけを読んで勉強するのでしたら、確かにいいことを書いているなと感じることはできますが、読んだ内容をどう実践するかなど、研修でその環境に身を置いてみなければわからないことばかりで、学ぶことは多くありました。
また、1週間というのもいいスパンでしたね。途中で祝日が入り、2週間空いたことがあったのですが、やはり長いと「まだいいか」と少しだらけてしまいました(笑)。
半強制的にやらなきゃと思えるサイクルが、自分への意識づけにはちょうどよかったです。
研修の進め方はいかがでしたか?
T様
初回は自己紹介や、他の人が大事にしていることの話を聞くなど、参加者のパーソナルなところが垣間見える内容でした。
そのお陰で皆さんのことを身近に感じられましたね。グループワークもあり、どのような感じで研修が行われるか、初回からつかみやすい内容でした。
参加された方々はみなポジティブで、前向きなのもよかったですね。一人ひとりが次の研修までの1週間、忙しい中で課題に取り組んでくるので自分もやらなければといいプレッシャーにもなりました。
他の参加者の発表に対して気付きが多かったことも驚きでした。
トレーナーの方の言葉ももちろんですが、他の人が課題に感じ、そこから気付きや良かったと思えることなど、学んでいることがそのまま自分の腑に落ちることでもあり、いい事例をどんどん聞かせてもらっているような環境でした。
研修で主にどのようなことを学べましたか?
T様
大きなポイントとしては、「議論を避ける」「相手を認める」ことを最初に学びました。
今までは自分を他人に認めさせるため、理詰めにしてガンガンものを言っていたので、矯正しながら、学んだことを2カ月間実践したのです。
実践できたのは、研修で教わった「すべてを肯定する」ことにありました。肯定されることで、話す側も安心でき、言葉が出やすくなることが分かりました。
ある参加者の人は、毎日スタッフのいいところを必ず1つ見つけ、メモにとることをしていました。必ず見つけようとすると、いいことばかりが溜まっていくのです。
そして、もっと相手を認められるようになり、信頼関係が築き上げられていきます。これは参考になりましたね。
私の場合は年上の部下がおり、相手に考えをうまく伝えることができていませんでした。そして、自分の言葉もどんどんきつくなってしまうような悪循環が起こってしまっていたのです。
そこで相手のいいところを見つけるようにしていくと自分の心にもゆとりが出てきて、同じ意味でも伝える言葉が変わり、伝わりやすくなっていきました。
職場で実践できたことや、ご自身の変化に対する回りの反応について教えてください。
T様
職場では営業結果を報告するミーティングを行っています。
研修に参加するまでは、私がすべてのやることを提案し、それに対する評価を行っていたため、部下は自分たちで何か新しいことを提案することもありませんでした。
そして達成できなければ先ほどの通り、理詰めで追い込んでいくようなことに終始していたのです。
そこで、研修で学んだことを生かし、やってきた成果に対して達成うんぬんではなく、目標のためにやってきた行動自体を褒めるようにしたのです。
そして達成できなければ、「伝えにくいことも教えてくれてありがとう」と、感謝するようにもしました。
そのうえで、何か言わなければならないことがあれば、「ここまでやれれば、また見えてくるものがあるんじゃないか」とさらにステップアップできるような言葉をかけるようにしました。
そうしたミーティングを1~2回行い、そして3回目に入ったときのことです。
これまで私から散々「~しなさい」と言われていたことが一切なくなり、それが不安になったのか、部下が自分たちで例えば「こう営業ルートを開拓したい」「このように資料を改善したい」というように提案してくれるようになったのです。
いかにこれまでの自分のマネジメントが間違っていたのか、実感することになりました。
今まで部下は「やらなきゃ」と追い詰められており、そこへ私から言われすぎると逆にやりたくなくなったり、または怒られるからと守りに入ってしまったりすることもありました。
それが何も言われないばかりか褒められることで、逆に自分から「やろう」というマインドに変わり、実践につながったのです。
周囲からは優しくなったといわれる機会が増えました。これは今までいかに怖がられるマネジメントをしていたかということですよね(笑)。
でも、今はそう言ってもらえるような関係になれたと思うようにしています。
これまで自分だけでなく周囲もストレスを感じていたところに、相手を認め、褒めることで、力みが抜け、お互いが楽になれたのです。部下とも距離感がぐっと近づきました。
研修を通じ、特に印象に残った内容はありましたか?
T様
2分間で要点をまとめて伝える課題があり、それは難しかったですね。
最初の頃は皆さん悩んでやっていましたが、そのうち上手い・下手の差が大きくなってきて、私は下手の方でした。
自分の発表は最後までなかなかうまくいかず、自分自身の成長に不安を覚えましたが、一方で自分の苦手ポイントがわかったことは良かったと思っています。
これは自分にとってはすぐに上達できるものではないので、継続して練習していきたいと思います。
また、グッドニュースを発表し合うのも印象的でした。普段、会社で業務を行っていることは当たり前だと思いがちで、グッドニュースとは思っていませんよね。
それがこの発表のために社内で行っていることを探すようになり、何気なく行っていることが実は業務を円滑にしているなど、グッドニュースとして目が向くようになったのです。
これは仕事だけでなくプライベートにも有効で、妻にグッドニュースを聞いてみると普段何気ないことがグッドニュースだということが分かり、相手の価値観などを発見するきっかけにもなりました。
そうして1週間のグッドニュースを毎週発表していくうち、グッドニュースを探すことが自分の中ですっかり習慣化されていました。
余談ですが、一緒にセミナーを受けた方々とはグループラインを作成し、今も週1回くらいで連絡を取り合っています。
そこでは7つの原則に沿って社内で行動したことや、このグッドニュースを発表し合うことを行っており、皆さんが研修後もいかに頑張っているかがよくわかり、刺激になっています。皆さんとはいつかオフラインで同窓会をやってみたいですね(笑)。
研修で学んだことを実践し、職場はどう変化していますか?
T様
最初に述べたように、「議論を避ける」「相手を認める」ことはストレス回避のために継続しています。
怒らなくなったことは私と部下の双方にとってプラスになっています。
これまでは成績が上がらない人に対して、やらなきゃいけないことを並べて理詰めにし、「なぜやらないか」と追いつめていました。
そこで、態度を改め、成績が上がらない理由をまず聞き、そこから助けられることはないか探し、やって見せて伝え、さらに一緒にやってみることでお互いが理解し合い、部下から声をかけてもらえるようになりました。
まず褒めるという方法は、確かにこれまで接してきた方法よりも、手間はかかるかもしれません。
しかし役職に頼って接するような、一方通行的な関係では、自分の力ばかり入っているだけで反応も薄いものでした。
それを双方向の関係づくりでお互いに情報をもらえるようになり、結果につながるところまで一緒にやることで、困っていることや、やってほしいことが明確になり、様々な声が拾えて、部下が自ら動いてくれる環境へと変わりました。
縦というより、いかに横の関係になれるか――。改めてマネジメントのあるべき方法を学ばせて頂いたと思います。
リーダーシップに対する考え方は、どのように変わりましたか?
T様
管理職一人の力は、ほんの小さいものだと感じています。前職では自分だけ孤軍奮闘していました。
今は部下ができ、より多くの方が力を発揮できるように正しくマネジメントをし、良い組織にしていかなければならないと考えるようになりました。
研修を受けてその責任感は増し、充実感も得ることができました。
私自身、元々は現場のプレイヤーであり、当時は朝早くから夜遅くまで働いていました。
それが管理職になることで夜はそこまで遅くなることはなく、家族との時間ができてプライベートが充実され、それが仕事にもプラスになっています。
それこそ前職にいた10年前では、管理職などにはなりたくないと考えていました。それは当時の管理職の働き方が愚痴ばかり言って、辛そうに映ったからでしょう。
今は自分が管理者となり、より充実した姿を見せていきたいと思います。部下が私を見てやりがいを感じられ、仕事に対してやりがいが持てるようなマネジメントをしていきたいです。
また若い人たちには、もっと早い時期から管理職になることを勧めたいですね。家族がいれば、子どもが小さいころから一緒にいる時間も増えるでしょうし……。
そんな風に管理職の魅力が伝わり、なりたいと思ってもらえるよう、自分のマネジメントをブラッシュアップしていきたいと思います。
ご自身の今後のビジョンについて教えてください。
T様
法人としては、営業部が立ち上がって1年経ち、より成果を出していきたいと考えています。
そのためには当社のサービスをより多くの人に知ってもらい、サービスそのものがよくなるためのマネジメント力も上げていきたい。そうして日本中に笑顔を作る法人になることが目標です。
個人としては、やはり現場が好きなのでいつか独立して自分が思うサービスを実現させていきたいと思っています。
まだこれは遠い先の話ですが、当社の社長も「100人の社長を作りたい」と言ってくださっており、将来の夢として準備を進めていきたいです。