主体性とは
主体性とは、自らの意思・判断で、自らが中心となり、責任を負って物事にあたる姿勢をいいます。つまり、他人の期待や指示だけでなく、自分自身が何をしたいのか、どうしたいのかを考えて、自ら行動するということです。
自分の目標や価値観を大切にし、他の人とは異なる個性を尊重しながら、自分の人生を切り開いていく姿勢が主体性の大切なポイントです。
主体性が求められる背景
主体性が求められる背景として、現代社会の急速な変化が挙げられます。例えば、技術の進化や働き方の多様化により、今までのような決まったルールや手順だけではなく、柔軟性や独創性はより求められるようにになりました。
また、自分の意見や価値観を持ち、自分で考えて主体的に物事に取り組むことのほうが、ただ指示に従う人よりも成果を出しやすく、仕事を楽しめている傾向があります。
そして、職場や会社全体でもチームワークや協力が大切です。各自が自分の得意分野や個性を発揮し、積極的にアイディアを出すことで、より良い結果が期待できます。
総じて、主体性は個々の成長や組織の進化に欠かせない力であり、変化の激しい現代社会で前向きに対応していく上で非常に重要な要素なのです。
主体性と自主性との違い
主体性は、自らの意思・判断で、自らが中心となり、責任を負って物事にあたる姿勢を指します。
一方で、自主性は、与えられた指示やルールに基づいて、自分で判断し、自分で決定することを指します。自主性は、他人の指示を待つのではなく、自ら進んで動く姿勢です。
簡単に言えば、主体性は、自分の考えに基づいて物事を選択しようとする姿勢であり、自主性は与えられた枠組みの中で、自分で判断し積極的に行動することです。
どちらも自分で動く能力を示していますが、主体性はより自分の意志を前面に押し出した積極的な行動を指します。
主体性が高い社員の特徴
他責にしない、自分の言動・行動に責任を持つ
主体性においては、他責にせず、自分の言動に責任を持つことが肝心です。ミスや問題が起きた時でも、誰かのせいにするのではなく、自分の言動や行動に責任を持つことができる社員は主体性が高いと言えます。
積極的・能動的に動ける
積極的で能動的に物事に取り組むことも主体性の高い社員の特徴です。自分ができることを探したり、積極的に新しいアイディアを出したり、問題解決に向けて主導権を握ることができる社員は、組織やチームの中で大きな存在感を示せるでしょう。
周囲を巻き込める
周囲を巻き込めることも主体性が高いポイントのひとつです。単独で活動するだけでなく、自ら働きかけ、チームや組織全体を巻き込んで協力し合える人は、共感力やリーダーシップを発揮することができ、組織にとって必要不可欠な存在です。
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主体性研修の目的
生産性の向上
主体性を持った社員は、自ら考え、自ら行動することが出来るようになります。これにより、上司のマネジメントが無くても、自分から課題を発見して解決に向けて行動するので、マネジメントの労力・工数を大きく減らせます。
主体性研修では自分から積極的に動く力を養います。自ら課題を発見し、解決する、ただ仕事を行うだけでなく効率を考えながら仕事を進めるなど、効率的な仕事の進め方や問題解決のスキルを身につけることで、結果として組織全体の生産性向上に貢献します。
仕事の目的、意義を持つ
目の前の仕事をただこなしているだけでは、いつまでたっても主体的に取り組めるようにはなりません。仕事に対して「なぜ、何のために?」を徹底的に考え抜くことで、仕事の本来の目的が見えてきます。さらに、自分にとっての意味づけを加えることで、「その仕事は自分にとってどんな意義があるのか?」を実感できるようになります。
仕事の目的と意義を見出すことは、主体的に取り組むための原動力になります。仕事の目的や意義を感じることで、一層高いモチベーションで業務に取り組めるようになります。
求められる役割の理解
自分に求められる役割を理解し、今自分がすべき行動を考え、改善できるようにならないと、社員はいつまでも成長しません。主体性研修では、講義内容をただ学ぶだけが目的ではありません。講師の問いかけを受け止め、自分なりの答えを言語化して発信することで、「自ら気づき、考える」というスタンスを身につけていきます。
求められる役割を理解し、それに対応できるよう、組織や仕事の中で期待される自分の役割や貢献を明確にしていきます。これにより、自分のスキルや強みを活かし、周囲と協力しながら、組織やチームにとって最適な役割を果たせるようになります。
主体性研修 成功のポイント
自身の課題を認識する
自分がどんな課題を抱えているのかが分からず、上手く行かないことがあると他人や環境のせいにしてしまう社員は多くいます。 社員に主体性を持たせるためには、まず自らの課題を本人に気づいてもらうことが重要です。
課題に気づくと、自分の現状と目標とのギャップが認識できるようになります。そして、このギャップを埋めるためには、自分で考えて行動する必要があります。この過程で、自分の能力や意志を信じて主体的に行動する意識が芽生えるのです。
主体性は一朝一夕に身につくものではありません。研修では受講生が主体性を発揮する機会を提供し、その成果や責任をフィードバックして、主体性を育むサポートをする必要があります。
課題を基にした目標設定
自らの課題に気づいた後は、それに応じて“行動”を変えることが不可欠です。気づきをもとに、改善のための具体的な行動計画を立てて実行できるようサポートしましょう。 そして、立てた計画を基に、行動変容を促すためには、具体的な「目標設定」が肝心です。
目標は、明確で実現可能なものであることが重要であり、短期的な目標だけでなく、長期的な目標も一緒に設定することが望ましいです。
しかし、行動に移せなかったり計画通りに実行できない場合も少なくありません。その場合に大事になるのが「自己分析」です。自己分析を通じて、行動できない理由やハードルを明確にしていきます。自身の意識や価値観、優先事項などを客観的に見つめ直し、実行しない原因を明らかにしていきましょう。
自立した仕事への姿勢
“行動”を変えることで目標に近づくことができれば、社員は自信と満足感を得られるでしょう。これは、自立した仕事の姿勢を身に付けるための重要な要素です。自立した仕事の姿勢とは、自分の仕事に対する責任感、創造性やチャレンジ精神などを持って仕事に取り組むことです。
また、主体性は一度身に付ければ終わりではありません。常に自分の仕事に対する姿勢やスキルを見直し、改善し続けることが求められます。
ジェイックの主体性研修の特徴
ジェイックの主体性研修では、研修効果を何倍にも高める仕掛けを用意しています。この仕掛けにより、既存の研修ではなかなか期待通りの効果を実感できなかった受講者の行動変容を大きく後押しします。
強みを発揮できる
社員一人ひとりに自分の強みを認識してもらい、会社の中で活用する方法を学びます。 強みを認識することは、自信をつけたり、モチベーションを高めるだけでなく、強みを活かして活躍する方法も見えてくるので、より成果を出しやすくなります。 また、強みだけでなく自分の弱みも分かってきます。
弱みの部分は、他の人に協力してもらう必要があると気づけるので、その分自分から周囲へ関わろうとする意識が生まれ、コミュニケーションが円滑になり、協力関係を構築しやすくなります。
オーナーシップマインドを醸成する
オーナーシップマインドとは、「自分が仕事を受けた時点で、成果を出すまで責任を負う」姿勢やマインドを言います。仕事を依頼した相手の期待に応えられる人が、真のプロフェッショナルです。
研修では、オーナーシップマインドを学び、高い基準を持って、どんな仕事にも応用できる仕事力を身につけます。
最後まで集中するための動画コンテンツ
研修では、スライドテキストだけでなく、動画も多く活用します。しかし、ただ動画を見ているだけだと、集中力は長続きしません。
そこで、ジェイックの研修では、最後まで集中できるよう、特別な動画コンテンツを用意しています。この動画コンテンツは、研修で疲れてきても最後まで踏ん張れるような工夫がされているので、最後まで集中して研修を受講できます。
動きのあるアウトプット主体のプログラム
研修には、座学によるインプットが設けられていますが、インプットだけでは課題を「自分ごと」として捉えることは難しいため、受講生に「気づきを促す」には不十分です。
ジェイックの主体性研修では、座学よりも「グループワーク」や「ロールプレイング」といったアウトプットを主体としたプログラムを多く盛り込んでいます。 例えば、ワークで扱うケーススタディの中では、受講生自身に考えさせるプロセスを設けており、自分の課題に気づく機会が生まれます。
また、ロールプレイを実践して、講師や受講生同士のフィードバックを基に、自分の仕事における課題や問題点を発見することもできるでしょう。
学んで終わりにしないためのフォロー研修
主体性は一度身につければ終わりではありません。常に、自分の課題や仕事に対する姿勢を見直し、成長し続けることが必要です。なぜなら、主体性を持続させるためには「習慣化」が不可欠であり、そのためには、日々の仕事と向き合いながら時間を掛けて習慣形成をする必要があるからです。
また、研修で大切な気づきや学びを得ることができても、日々の業務に戻った後は目の前の仕事に追われるあまり、なかなか研修の学びを活用できないままになってしまうケースは少なくありません。
ジェイックの主体性研修では、研修実施から一定期間後に職場での実践結果をみんなの前で発表する「成果発表会」というフォロープログラムを用意しています。
例えば、研修で学んだスキルを活用して、できない事ができるようになったり、お客さんから褒められたりといった、上手く行った事例やそれによって生まれた成果を一人づつ発表します。 こうしたフォロープログラムも、研修ではセットになっているので、受講生は研修後も学んだことをそのままにせず、必然的に学んだことを業務で活用する必要性が生まれます。
カリキュラム例
- 1回目約6時間
オリエンテーション
テーマ学習
- 自分への期待
- 壁の乗り越え方
- オーナーシップの発揮
テーマ学習
- 成長ビジョン
- 一時停止して選択する
- 目的を持って始める
グループ学習
- 自立した行動とは
実践課題の設定
- 2回目約6時間
テーマ学習
- 仕事の段取り
- スケジューリング
グループ学習
- 時間予算管理
テーマ学習
- 達成のアクション考察
- 目標からの逆算思考
グループ学習
- 達成行動の考察
実践課題の設定
- 3回目約6時間
テーマ学
- 相手に合わせた報連相
- タイプ別診断
グループ学習
- ケースから考える実践報連相
発表
- 学びを実践した成果の発表
グループ演習
- 全体の振り返り
- 目標達成状況の共有
受講者の声
ジェイックの新人・若手研修一覧
お申込みから研修までの流れ
お問い合わせ、資料請求
お問い合わせ・資料請求は、電話、Webフォーム、メール等で承ります。まずはお気軽にご連絡ください。
ヒアリング訪問
お問い合わせいただいたご担当の方へ、対面もしくはお電話で、お問い合わせいただいた背景や目的などをお伺いいたします。その上で、貴社のご要望や課題に沿った研修コンテンツを作成いたします。
コンテンツ作成、企画書の提案
ヒヤリング内容を基に、弊社で企画書を作成いたします。企画書は、現状の課題、企画の目的(ゴール)、スケジュール、コンテンツ内容、講師、見積費用などを含んだ内容で提出いたします。
ご契約
企画書の内容でご納得いただき、実施日(会場)、講師が確定しましたら、ご契約の手続きに進みます。申込書の受領を持って契約完了となります。
研修実施
企画書の内容を骨子に、実施前までに講師と打ち合わせを行い、研修を実施いたします。
よくある質問
ジェイックが考える「主体性」とは何でしょうか?
ジェイックでは、主体性を「自らの意思・判断で、自らが中心となり、責任を負って物事にあたる姿勢」と考えています。
よく似た言葉で「自主性」がありますが、自主性は「すでに決まっている物事に対して自ら率先して行動を移す姿勢」を指します。
もちろん自主性も素晴らしいものですが、主体性は「自ら考えて決断する、そして、責任を担って行動する」という、「”自ら”考え決断する」という点がポイントです。
主体性研修は、どんな社員に受講させるとよいでしょうか?
主体性は組織で働く全ての社員に欠かせない要素ですが、特に、社会人としての基礎作りが重要な新入社員や、自身が求められる役割を理解し、今後リーダーシップを発揮して欲しい入社2年目~5年目の若手社員の受講をお勧めしています。
研修の実施形態はどうなりますか?
主体性研修は、オンライン/集合型いずれも可能で、御社へ講師が伺って登壇もいたします。フォーム等で詳細を伺わせていただきます。
プログラム内容のカスタマイズは可能ですか?
もちろん可能です!
御社の課題に合わせたカリキュラムを作成致します。また、時間や日数についてもご相談に応じますので、お気軽にお問合せください。